NO.05 従業員を信頼して勤務させていたところ、不当に多額な残業代請求をされた事例
<事案>
Xさんは、飲食店を経営しています。
ある日、従業員Gが突然来なくなりました。Xさんは、Gと話し合いをしましたが、Gは「残業代を請求する」との一点張りでした。その後、Gが労働基準監督署に相談へ行ったことから、Xさんのところへ連絡があり、どのように対応すべきか困られ、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
きちんと法的に定められた分は支払うと伝えたにも関わらず、不当に多額の残業代の請求を行なってきた事案です。
<解決に至るまで>
まずは、仕事内容を聞き取り、残業代を計算し、支払うべき部分を支払いました。
しかし、Gは不当に多額の残業代を請求するため、審判を申し立ててきました。
そのため、その主張に対応するように、丁寧に証拠を積み重ねていき、相手方が不当な意思を持って請求してきていることを裁判官に説明しました。
当初より、一円も支払わない態度を明確にしたため、解決金が25万円の支払で決着をつけることに成功しました。
<解決ポイント>
依頼者Xさんとしては、残業代の計算のための資料があまりなく、信頼して自由にさせていたところを裏切られた形でしたが、思いつく限りの労働者の業務内容や日々の行動についての言質をとり、証拠化をすることによって、一定程度、使用者側の正当性を立証することができました。